2008.09.17
夏の諏訪湖透明度上昇 大きな変化の予兆か
諏訪湖の夏の透明度が上がっている。信大山地水環境教育研究センターが8月5日に行った定期調査では、湖心部の透明度は170センチに達し、8月の測定値としては1977年の調査開始以降、最高値を記録。今年は夏期(7―9月)の平均値も高くなる見通しだ。同センターの花里孝幸教授は、アオコの減少で急激に透明度が上がった99年以来の大きな変化の予兆とみている。
諏訪湖の透明度調査は水質分析などを行う定期調査の1項目として77年に始まった。湖心を調査地点に、湖面が結氷していない3月から12月まで行っている。
透明度と密接に関係している植物プランクトン量は夏から秋にかけて多くなり、諏訪湖では、例年アオコが発生する夏期(7―9月)に透明度が下がっている。同センターの定期調査によると、夏期の透明度は70年代には40センチ程度だったが、79年の終末処理場稼働を経て、80年代には70センチ程度まで上昇。99年を境に植物プランクトン量が減少し、以降平均値は100センチ前後で推移している。


透明度が急激に上がったことについて花里教授は「生態系はある閾値を超えたときに突然変わる。レジームシフトと呼ばれているが、それがまさに99年に起きた。今年は特に高い透明度が得られたが、もうそろそろ次のレジームシフトがあってもおかしくない。大きな変化が起こる前触れかもしれない」と分析している。
水質の変化は諏訪湖を間近に見ている人たちも実感している。毎日のように湖上から水面を眺めている遊覧船の船長(40)は「アオコの発生具合が違う。今年は量も全然少なく、臭くなることがなかった。水質は夏場でも昔に比べて数段いいし、船の底が緑色になることもなくなった」と話している。


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